血糖値スパイクを抑える方法|食べる順番と間食の工夫

血糖値スパイクを抑える方法|食べる順番と間食の工夫

健診の数値は普通だったのに、食後になると急に眠くなったりだるさを感じたりして、自分の血糖値は大丈夫なのだろうかと不安になることはありませんか?この記事では、血糖値スパイクが起きるしくみから、食事や間食、運動でできる工夫、体調の記録の仕方までを解説します。

血糖値スパイクって何が起きている状態?

血糖値スパイクは、食後に血糖値が急に上がって急に下がる状態を指します。健診で「異常なし」と言われていても、この急な変化までは見えていないことがあります。

急上昇と急降下が起きるしくみ

血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急に上がり、その後急激に下がる状態を指す言葉です。空腹の時間が長く続いたあとに糖質の多いものだけをまとめて食べると、血糖値の上下が大きくなりやすいとされています。間食を取り入れる場合も、特定の食品だけに偏らず、食事全体のバランスで考えることが大切です。間食の摂り方と血糖値の上がり方の関係は間食は血糖値スパイクの原因?正しい向き合い方で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

空腹時血糖値やHbA1cでは捉えにくい変化

健診では、空腹時の血糖値や、糖分を摂ってから一定時間後の血糖値を測ることがあります。厚生労働省の判定区分では、75gのブドウ糖を飲んでから2時間後の静脈血漿血糖値について、140mg/dL未満や200mg/dL以上といった区分が示されています(厚生労働省)。この数値は、2時間という決まった時点を見るものです。食後30分や1時間など、もっと短い時間で起きる急な上がり下がりは、この検査だけでは見えてこないことがあります。健診の結果が普段どおりでも、食後に強い眠気やだるさを感じる日が続くなら、体調の変化として記録しておくとよいでしょう。

食べる順番や飲み物でできる工夫は?

食事の順番や飲み物を見直すだけで、特別な食品やカロリー計算をしなくても今日から始められる工夫があります。丼ものを定食に変える、甘い飲み物を水や無糖茶に替えるなど、普段の選び方を少し変えるだけの方法を紹介します。

野菜・たんぱく質から食べる

定食を食べるとき、最初に箸をつけるのは何でしょうか。サラダや副菜、焼き魚や卵焼きなどのたんぱく質を先に食べ、ご飯を最後に回す食べ方は「ベジファースト」と呼ばれ、食後の血糖値の急上昇を抑える効果的な方法です。使う食材や量を増やす必要はありません。コンビニ弁当でも、ご飯とおかずを一緒にかき込むのではなく、おかずから先に食べ進めれば同じ工夫ができます。外食でもお弁当でも、メニューはそのままで順番だけを変えられるので、続けやすい工夫のひとつです。

丼ものを定食に変えるだけでできる工夫

昼休みが短く、早く食べられるメニューを選びがちな日もあるでしょう。親子丼や牛丼などの丼ものは、ご飯とたれのかかった具が一体になっていて、箸をつける順番を変えにくいメニューです。たとえば、同じお店で定食を選べば、ご飯と汁物、主菜、副菜が分かれて並ぶので、野菜やたんぱく質から先に食べる順番を作りやすくなります。値段がほとんど変わらない店も多く、品数が増える分、野菜のおかずが一品付くこともあります。丼ものか定食かで迷ったときは、定食を選ぶところから始めてみるとよいでしょう。

甘い飲み物を水や無糖茶に替える

缶コーヒーや加糖の清涼飲料水、スポーツドリンクには、砂糖や果糖ぶどう糖液糖が使われています。食事のときや合間に甘い飲み物を選ぶと、食事から摂る糖質に、飲み物の糖質が上乗せされます。水や麦茶、緑茶など糖質を含まない飲み物に替えれば、この上乗せ分を減らせます。自動販売機やコンビニの飲み物棚には、無糖のお茶やブラックコーヒーも並んでいます。甘い飲み物を手に取りそうになったら、隣の無糖の商品に替えてみるとよいでしょう。

コーヒーと血糖値の関係

午後に眠気を感じて、甘いカフェラテやシロップ入りのコーヒーに手が伸びることもあるでしょう。コーヒーそのものが血糖値にどう作用するかは研究によって見解が分かれており、ここで効果を断定することはできません。はっきり言えるのは、コーヒーに何を加えるかで、1杯あたりの糖質の量が大きく変わるということです。無糖のブラックやアメリカーノであれば糖質はほとんど増えませんが、加糖のカフェラテやシロップ入りのフラペチーノは、見た目以上に糖質を含んでいます。甘いものが欲しくなったときは、まずコーヒーに加える砂糖やシロップの量を見直すところから始めるとよいでしょう。ただし、食後の眠気は血糖値だけが原因とは限りません。眠気としつこいだるさが続く場合の見分け方は、午後の眠気は血糖値のせい?見分け方と昼食の見直し方で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

食後の軽い運動はいつ・どれくらいがいい?

昼食を終えてすぐ席に座るか、少し歩いてから座るかで迷うこともあるでしょう。ここでは、運動を始めるタイミングと時間の長さについて、研究で示された内容を紹介します。

食後15〜30分の軽い運動で血糖値はどう変わるか(研究からわかること)

京都女子大学食物学会が行った、健康な若い女性を対象とした実験では、食事を始めてから15分後または30分後に、10分間の軽いステップ運動を行いました(出典: 京都女子大学食物学会)。この実験では、食事開始30分後に運動した場合、45分後の血糖値が運動をしなかった場合より低くなりました。また、15分後または30分後に運動した場合は、食事開始60分後までの血糖値の上がり方全体も、運動をしなかった場合より小さくなりました。昼食後に郵便局まで歩く、職場のフロアを一周するといった、10分程度で終わる動きでも、このタイミングに当てはめやすいでしょう。食後すぐに動ける日は、座りっぱなしで過ごすより、15〜30分以内に軽く体を動かすタイミングを意識してみることをおすすめします。

食後1時間のタイミングで運動する場合も選択肢に

会議が続いていたり、食後すぐに席を立てなかったりする日もあるでしょう。厚生労働省 e-ヘルスネットは、糖尿病の人の食後高血糖を改善するための運動について、食後1時間後に行うと効果があるとしています(出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット)。これは糖尿病の人を対象にした内容なので、誰にでもそのまま当てはまるとは言えません。ただし、食後すぐに動けない日に、昼食から1時間ほど経ってから軽く歩くタイミングを選ぶ目安にはなるでしょう。15〜30分後に動けなかったからとあきらめず、1時間後に席を立って歩くだけでも、座ったまま過ごすよりは体を動かす機会になります。

朝食抜きや間食は血糖値にどう影響する?

朝食を抜いた日の昼食後に、いつもより眠くなった経験はないでしょうか。食事を抜くことと、間食のタイミングや中身が、血糖値の上がり方にどう関わるのかを見ていきます。

朝食を抜くと次の食事の血糖値に影響する可能性

朝は時間がなく、コーヒーだけで出社する人も多いでしょう。朝食を抜くこと自体が問題とは限りませんが、空腹の時間が長くなったあとの食事は血糖値が上がりやすくなる可能性があるといわれています。朝食を抜いた日の昼食で、丼ものやパスタなど炭水化物の多い一皿をいつもの量で食べると、血糖値の上がり方が普段と違うと感じる人もいるでしょう。毎日必ず3食取らなければならないわけではありませんが、食事の間隔が極端に空いた日ほど、次の食事では野菜やたんぱく質から箸をつける、量を見直すといった工夫をするとよいでしょう。

間食は「いつ・何を」で結果が変わる

午後3時に小腹が空いて何かをつまむとき、何を選ぶかで体への影響は変わります。砂糖の多い菓子パンやジュースを空腹のまま一気に取ると、血糖値が急に上がりやすくなります。間食を取る時間帯も大切で、夕食の直前に量の多い間食を取ると、夕食と合わせて糖質の量が増えてしまいます。間食は「空腹を我慢しすぎて次の食事をドカ食いする」事態を防ぐために活用し、量と時間帯を決めておくのがおすすめです。

体調の記録は受診の参考になる?

食後に眠くなった日や、だるさを感じた日をメモしておくと、いつ・何を食べたときに起きやすいかが見えてきます。ただし、この記録でわかるのは体調の傾向であり、血糖値そのものではありません。

食後の眠気やだるさは「体調記録」であって血糖値測定ではない

「今日は昼食後にやけに眠い」「午後になるとだるさを感じる」。こうした感覚をノートやスマホにメモしておくことは、自分の体調の波をつかむ手がかりになるでしょう。ただし、眠気やだるさは血糖値以外の要因でも起こります。睡眠不足や気温、仕事の疲れでも似た感覚は出てきます。体調記録は「よく眠くなる日のパターン」を知るためのものであって、血糖値が実際にどう動いたかを示す数値ではありません。この違いを分けて考えておくと、記録の結果を見たときに過剰に不安になったり、逆に軽く見すぎたりすることを防げるでしょう。

気になる変化は健診や医療機関への相談を

記録を続けるうちに、眠気やだるさが特定の食事のあとに繰り返し出ている、以前よりも強く感じるといった変化に気づくこともあるでしょう。そのようなときは、自己判断で済ませず、次の健診を待たずに医療機関へ相談することをおすすめします。前述のとおり、健診の数値だけでは食後の変化が見えにくい場合もあるため、体調記録はそのまま診断の根拠にはなりませんが、医師に状況を伝える際の材料として役立つはずです。

間食に選ぶプロテインバーの栄養成分表示をどう見る?

午後の間食にプロテインバーを選ぶとき、パッケージのどこを見ればよいか迷うこともあるでしょう。糖質とたんぱく質、食物繊維の数値、そして原材料表示から読み取れることを紹介します。

糖質・たんぱく質・食物繊維のバランスで選ぶ

プロテインバーを選ぶとき、たんぱく質の多さだけを見て決めていないでしょうか。糖質の量も合わせて確認すると、間食として取り入れやすいかどうかが見えてきます。炭水化物は糖質と食物繊維から構成されるため、栄養成分表示にそれぞれの記載がある場合は、「炭水化物-食物繊維」を糖質量の目安として確認しましょう。厚生労働省 e-ヘルスネットでは、食物繊維を、人の消化酵素では消化されにくく、小腸で吸収されずに大腸まで届く食品成分と説明しています(厚生労働省 e-ヘルスネット)。糖質とは体内での消化・吸収のされ方が異なるため、炭水化物の量だけでなく、その内訳にも注目することが大切です。日頃から、たんぱく質と食物繊維、糖質の数値を並べて見る習慣をつけるとよいでしょう。

原材料表示で確認しておきたいポイント

栄養成分表示の数値だけでなく、原材料表示にも目を通しておきましょう。原材料は使用量の多い順に記載されているため、先頭のいくつかを見ると、何を主な原料にしているバーかが分かります。白砂糖や水あめが上位にある商品と、大豆やナッツ類が上位にある商品では、同じ「プロテインバー」でも中身がかなり違います。甘味料の種類やアレルゲンの表示も、購入前に確認しておきましょう。

BRAIN PROの原材料と栄養成分表示を他社と比較する

同じプロテインバーでも、糖質や食物繊維の量、原材料は商品によって差があります。BRAIN PROの数値を確認したうえで、他社の商品と並べて比べてみましょう。

BRAIN PROの糖質・食物繊維の数値を確認する

BRAIN PROは1本35gあたり190kcal、たんぱく質11.1g、脂質13.5g、炭水化物7.1g(糖質4.9g、食物繊維2.2g)、食塩相当量0.4gです。糖質はステビアとアガベシロップで4.9gに抑えられており、食物繊維は前述のとおり大腸まで届く成分で、2.2g含まれています。原材料はアーモンドペースト、ピープロテイン、アーモンド、大豆パフ、ヤマブシタケ粉末などで、白砂糖、保存料、小麦、カゼイン、トランス脂肪酸、動物性原料、着色料は使っていません。大豆とアーモンドを原材料に含むため、これらにアレルギーがある人は注意が必要です。

他社4〜5商品との比較表で見る違い

プロテインバーは、たんぱく質の量だけでなく、糖質や食物繊維の配分も商品によって大きく異なります。各社の公式サイトやパッケージに表示されている数値を並べると、違いがはっきり見えてきます。

商品 内容量 糖質 人工甘味料 白砂糖 たんぱく質(由来)
マイプロテイン レイヤード プロテインバー バースデーケーキ 60g 21g 使用(スクラロース) 使用 20g/乳・大豆
inバー プロテイン ベイクドチョコ 42g 11g 使用(スクラロース) 使用 15.8g/大豆・乳
ザバス プロテインバー チョコレート味 44g 表示なし(糖類7.6g) 使用(スクラロース) 使用 17.2g/乳・大豆
SOYJOY カロリーコントロール 80 ストロベリー 18.1g 6.9g 不使用 使用 2.4g/大豆
BRAIN PRO 35g 4.9g 不使用 不使用 11.1g/植物性(えんどう豆)

糖質を抑えたい人は糖質とたんぱく質の比率を、腹持ちを重視する人は食物繊維の量を見て選ぶとよいでしょう。糖質を抑えながら食物繊維も摂りたい人には、BRAIN PROをおすすめします。

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よくある質問

グラノーラは血糖値スパイクを抑えられますか?

グラノーラは商品によって糖質の量に差があり、一概に血糖値スパイクを抑えられるとは言えません。ドライフルーツや砂糖でコーティングされたタイプは糖質が多く、食べ方によっては血糖値の急な上がり方につながる可能性があります。選ぶ際は、原材料表示で上位に砂糖や水あめが来ていないか、栄養成分表示で糖質と食物繊維の量を確認することをおすすめします。

1日2食にすると血糖値スパイクが起きやすくなりますか?

必ずそうなるとは言い切れませんが、食事の間隔が長くなるほど、次の食事での血糖値の上がり方が普段より大きくなる可能性があるといわれています。1日2食にする場合は、空いた時間の長さを踏まえて、次の食事を炭水化物だけに偏らせず、野菜やたんぱく質から箸をつける順番を意識するとよいでしょう。

まとめ

血糖値スパイクは健診の数値だけでは見えにくく、食べる順番や飲み物、食後の軽い運動といった日々の小さな選択が影響します。特別な食品や器具がなくても、今日の食事から試せる工夫は多くあります。気になる眠気やだるさが続くときは、体調の記録を続けながら、健診や医療機関への相談も検討してみましょう。

 

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