カゼイン不使用のプロテインバーとは?乳アレルギーとの関係
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カゼインとは?ホエイ・乳糖との違いと乳アレルギーの関係
「乳糖ゼロ」や「植物性」と書かれていれば、カゼインは入っていないだろうと思って選び、あとで原材料欄を見て迷ったことはないでしょうか?この記事では、カゼインとホエイ・乳糖の違い、原材料表示や製造ラインの注意書きの読み方を解説します。
カゼインとホエイはどう違う?
牛乳のたんぱく質のなかで、いちばん多いのがカゼインです。食品安全委員会の資料によると、カゼインは牛乳たんぱく質の約80%を占め、牛乳アレルゲンの主要成分の一つです。加熱してもアレルゲン性はほとんど変わりません。日本小児アレルギー学会の資料も、カゼインは加熱変性を受けにくく、強いアレルゲン性を持つとしています。
ホエイは乳清とも呼ばれ、カゼインとは別のたんぱく質です。食品安全委員会の資料では、乳清たんぱく質に含まれるβ-ラクトグロブリンも、牛乳アレルゲンの主要成分に挙げられています。こちらは加熱でアレルゲン性が変わります。
原材料に「ホエイ」とあっても、そこからカゼインの有無は分かりません。カゼイン不使用を選びたい場合は、ホエイの記載だけで判断せず、カゼインや乳たんぱくといった名前がないかも原材料欄で確認しましょう。
乳糖不使用とカゼイン不使用は同じ?
乳糖はたんぱく質ではなく、カゼインとは別のものです。「乳糖ゼロ」「乳糖不使用」という表示は、カゼインを使っていないことを示すものではありません。
乳糖を使った商品については、食品安全委員会の資料に、乳糖そのものはたんぱく質ではないものの、製造の過程で乳清たんぱく質が残る可能性があると書かれています。乳糖の有無だけでは、乳たんぱく質が入っているかどうかを判断できません。乳糖も乳由来の原料の一つとして、原材料表示で見ておくとよいでしょう。
乳アレルギーがある場合、カゼイン不使用だけで足りる?
乳アレルギーのある人がプロテインバーを選ぶときは、カゼインだけでなく、乳由来の原料全体を見ることがおすすめです。消費者庁の食品表示ガイドでは、乳は特定原材料として扱われ、乳を原材料とする加工食品にはアレルゲン表示が必要とされています。ホエイや乳糖も乳に由来するため、「カゼイン不使用」の文字だけで選ばないようにしましょう。
アレルギーの診断や、どこまで避けるかは人によって違い、この記事では判断できません。体質に不安がある場合は医師に相談し、個別の商品については、メーカーに問い合わせるのが確実です。
原材料表示で乳由来の成分を見分けるには?
プロテインバーの裏面には、乳由来の成分がどこに書かれているのでしょうか。アレルゲン表示欄の見つけ方、原材料名に出てくる乳由来の言葉、「乳糖ゼロ」「植物性」といううたい文句との付き合い方が分かります。
アレルゲン表示欄で「乳成分を含む」を探す
プロテインバーを手に取ったら、まず裏面の原材料欄のまわりを見ましょう。消費者庁は、食物アレルギー表示で、乳を含む原材料には「(乳成分を含む)」、乳由来の添加物には「(乳由来)」と表示すると定めています。乳は前述のとおり特定原材料なので、この2つの表記を探すのがおすすめです。
原材料名に出てくる乳由来の名前
原材料名には、「カゼイン」「ホエイ(乳清)」「乳たんぱく」「脱脂粉乳」「乳糖」「チーズ」「ヨーグルト」といった言葉が並ぶことがあります。どれも乳由来の原料です。「ヨーグルト味」や「チーズ風味」と名前に付いたプロテインバーは、原材料名にもこれらの言葉が出てくるかを確かめるとよいでしょう。
乳糖も見落とせません。消費者庁は、食物アレルギー表示で、高度に精製された乳糖にもたんぱく質が約0.3%残り、「乳」の文字を含むため拡大表記に該当すると説明しています。
「乳糖ゼロ」「植物性」の表示だけで判断していい?
パッケージの前面に「乳糖ゼロ」「植物性」「ソイ」「低脂質」と書かれていると、乳を使っていないように見えます。ただし、これらは商品の特徴を伝える言葉で、乳由来の原料が入っているかどうかは、言葉だけでは分かりません。乳糖についても前述のとおり、乳糖の有無だけでは乳たんぱく質の有無を判断できません。
前面の言葉で気になった商品は、裏面に回してアレルゲン表示と原材料欄を見てから買うのがおすすめです。
製造ラインでの乳成分の混入は、表示でどこまでわかる?
原材料欄に乳由来の名前がなくても、製造ラインでの混入の可能性が、欄外の注意書きで示されることがあります。消費者庁が示す混入防止と注意喚起表示の考え方をもとに、表示で分かることと、メーカーへの確認の仕方を説明します。
原材料に入っていないことと、同じラインで作られていないことは別
ジム帰りに手に取ったプロテインバーの原材料欄に、カゼインも乳たんぱくも見当たらなかったとします。ただし、これは乳成分を扱わない工場で作られたという意味ではありません。原材料欄には、製品に使用した原料が記載されるからです。
消費者庁の「食物アレルギー表示」は、製造者に製造ラインの洗浄などの混入防止策を徹底するよう示しています。そのうえで、混入が必ず起こる場合は原材料として表示し、防止策を講じても混入の可能性を排除できない場合は注意喚起表示を行うとしています。
注意書きはどう読む?
裏面の端に「同じ工場・ラインで乳成分を含む製品を製造しています」といった一文が入っている商品があります。言い回しは商品によって異なるため、「同じ工場」なのか「同じライン」なのかまで読むのがおすすめです。
この基準で考えると、注意書きがない商品は、混入の可能性がゼロと確認された商品とは限りません。乳成分をできるだけ避けたい人は、注意書きがないときも、次に説明するメーカーへの確認が役立つでしょう。乳アレルギーの診断を受けている人は、商品を選ぶ前に医師の指示を確認してください。
注意書きがないときはメーカーに聞く
注意書きがなく、原材料欄にも乳由来の名前がない商品で迷うときは、メーカーのお客様窓口に問い合わせるのがおすすめです。聞く内容は、次の3つです。
乳成分を含む製品と製造ラインを共用しているか。共用している場合、切り替えのときにどんな洗浄をしているか。そして、注意書きが工場全体とライン単位のどちらについての表示なのか。この3つを伝えると、メーカー側も答えやすいでしょう。
植物性たんぱく質と体づくりについて、研究では何が示されている?
1日に必要なたんぱく質の量と、植物性と動物性で筋肉の変化に差があるかを、厚生労働省の基準と3つの研究報告から整理します。あわせて、食感や甘さで失敗しにくいプロテインバーの選び方も分かります。
1日に必要なたんぱく質の量の目安
厚生労働省の食事による栄養摂取量の基準では、18〜49歳のたんぱく質の推奨量は、男性が1日65g、女性が1日50gです。50〜64歳も同じ値で、65歳以上は男性60g、女性50gです。
また、厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイントでは、成人の維持必要量を体重1kgあたり1日0.66gとして算定しています。目標量の上限は、1歳以上で総エネルギーの20%です。プロテインバーのたんぱく質の量は、自分の1日の推奨量のうちどれくらいにあたるかを考えて選びましょう。
植物性と動物性で筋肉の変化は違う?研究ごとの結果
研究によって結果が分かれています。2021年の論文は、成人を対象にした無作為化比較試験18報をまとめたレビューで、うち16報をメタ解析しています。総たんぱく質摂取量が概して推奨量を上回る条件で、除脂肪量の絶対変化と筋力に、動物性と植物性で差は見られませんでした。ただし、除脂肪量の割合は動物性に有利な結果でした。
一方、2025年の論文は、30件の無作為化比較試験を統合したメタ解析です。その結果は、介入後の筋肉量が動物性より植物性で低いというものでした(標準化平均差−0.20)。
ただし、研究ごとに対象者や実施条件が異なるため、結果を単純に比較することはできません。
トレーニング中にたんぱく質を補うと何が変わる?1つのメタ解析の結果
2018年の論文は、健康な成人1,863人を対象にした49研究のメタ解析です。6週間以上のレジスタンストレーニング中に食事性のたんぱく質を補給した場合と、補給しなかった場合を比べています。
その結果は、補給したほうが筋力や除脂肪量などの増加が有意に大きいというものでした。1回最大挙上重量は2.49kg増、除脂肪量は0.30kg増という報告です。これは1つのメタ解析の結果なので、筋トレをしている人が、食事で足りない分のたんぱく質を補う手段を考える参考にするとよいでしょう。
粉っぽい・硬い・甘すぎるを避ける選び方
粉っぽさや硬さ、甘さの感じ方は人によって違い、栄養成分表示だけでは分かりません。甘さが気になる人は、原材料欄に砂糖やシロップなど甘みをつける原料が書かれているかを、糖質の数値とあわせて見ましょう。
食感は、まず1本入りや少量入りを買って、口に合うかを確かめるのがおすすめです。
店頭で見つけにくいバーは、通販も含めてどう探して試す?
カゼインを避けたい人にとって、店頭の棚だけでは候補が限られることもあります。店頭で商品を絞り込む見方、通販ページで先に見ておく項目、初めて買うときの本数の決め方が分かります。
コンビニやドラッグストアでは商品名と原材料表示から探す
出かける前にスマホで、気になる商品名と「原材料」を一緒に検索すると、公式サイトの表示を先に読めます。
店では、手に取った商品の裏面で、原材料欄とアレルゲン表示欄を見ましょう。味違いのある商品は、買う味の表示かどうかも見ます。
通販ページで先に見ておきたい項目
通販ページでは、原材料名、アレルゲン表示、欄外の注意書きが写真や文字で載っているかを先に見ます。袋の裏面が載っていないページは、公式サイトや販売元への問い合わせで表示を確かめましょう。
甘味料の種類も気になる場合は、人工甘味料不使用のプロテインバーはどう選ぶべき?|市販・通販で買える商品と選び方で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
まず少量から試す
初めての商品は、まとめ買いの前に、1本か少ない本数のセットで試すのがおすすめです。粉っぽさや硬さ、甘さの好みは、食べてみないと分かりません。
乳アレルギーと診断されている人は、初めての商品を試す前に、医師に相談しましょう。
関連する内容は、小麦アレルギー でも 食べられる お菓子 選び方ガイド【市販・成分比較・注意点】で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
BRAIN PROと市販のプロテインバーは、原材料と栄養成分をどう読み比べる?
BRAIN PROの1本あたりの栄養成分と原材料を、ほかのプロテインバーと同じ項目で並べて読み比べる方法が分かります。たんぱく質の量を優先するか、原材料の条件を優先するかの考え方もまとめました。
市販の主なプロテインバーの栄養成分を並べる
プロテインバーは、商品ごとに1本の重さが違います。気になる商品が2〜3本あるときは、重量、糖質、たんぱく質、エネルギー、脂質を同じ順番で書き出すと、違いがひと目で分かります。下の表では、BRAIN PROと市販のプロテインバーの栄養成分を比較しています。気になる商品があれば、パッケージの表示と照らし合わせて確認しましょう。
| 商品 | 内容量 | 糖質 | 人工甘味料 | 白砂糖 | たんぱく質(由来) |
|---|---|---|---|---|---|
| カロリーメイト チーズ味 | 80g(4本) | 40.7g | 不使用 | 使用 | 8.4g/大豆・小麦 |
| クリーム玄米ブラン カカオ | 36g | 17g | 不使用 | 使用 | 5g/大豆 |
| ザバス プロテインバー 1/2日分の鉄分 ロイヤルミルクティー風味 | 38g | 表示なし(糖類6.4g) | 使用(スクラロース) | 使用 | 14.7g/乳・大豆 |
| 1本満足バー プロテインブラック | 39g | 2~5g | 使用(アスパルテーム・アセスルファムK) | 不使用 | 16g/大豆・乳 |
| BRAIN PRO | 35g | 4.9g | 不使用 | 不使用 | 11.1g/植物性(えんどう豆) |
各商品の数値は、2026年9月25日時点で各メーカーの公式サイトに掲載されていた栄養成分表示によります。商品の改訂により変わることがあります。
この表には、カゼインの有無の列はありません。乳原料が入っているかどうかは、各商品の原材料表示とアレルゲン表示で確認しましょう。書き写すときは、数値が1本あたりなのか100gあたりなのかをそろえておくと、並べたときに比べ間違えません。
BRAIN PROの原材料とたんぱく源を見る
BRAIN PROの原材料は、アーモンドペースト、ピープロテイン、アーモンド、大豆パフ、ココアパウダー、ココナッツオイル、カカオバター、イヌリンシロップ、アガベシロップ、ヤマブシタケ粉末、岩塩、香料、甘味料(ステビア)です。たんぱく源として表示されているのは、ピープロテインです。
不使用の成分として、白砂糖、保存料、小麦、カゼイン、トランス脂肪酸、動物性原料、着色料が表示されています。カゼインに加えて動物性原料も使っていないため、乳由来の原料を避けたい人は候補に入れやすい一本です。白砂糖を避けたい人にも向いていて、糖質4.9gは白砂糖を使わずにまとめています。
大豆とアーモンドを原材料に含むため、これらにアレルギーがある人は注意が必要です。保存料や着色料を使わない商品の選び方は、添加物不使用のプロテインバーの選び方(原材料・糖質・たんぱく質を比較)で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
表の数値をどう読む?
表を見るときは、まずたんぱく質の欄を確認しましょう。BRAIN PROは1本11.1gです。市販のプロテインバーには、1本で16g前後のものもあり、量だけを比べるとBRAIN PROのほうが少なくなります。
そこで、たんぱく質の量を優先するのか、原材料の条件を優先するのかを、先に決めておきましょう。量を最優先にするなら、たんぱく質の多い商品が向いています。カゼインや動物性原料、白砂糖、小麦を使わない商品を選びたい人には、BRAIN PROがおすすめです。
よくある質問
カゼイン不使用のプロテインバーなら、乳アレルギーでも食べられますか?
「カゼイン不使用」の表示だけでは判断できません。乳アレルギーでは、カゼイン以外の乳由来の原料も関わるためです。ホエイや乳糖、脱脂粉乳なども乳に由来します。アレルゲン表示欄に「乳成分を含む」「乳由来」の記載がないかを確かめ、欄外の注意書きも読みましょう。診断を受けている人は、食べてよいか医師の指示に従い、商品ごとにメーカーへ問い合わせるのが確実です。
ホエイが入っていても「カゼイン不使用」といえますか?
ホエイとカゼインは別のたんぱく質なので、ホエイの有無だけでカゼインの有無は決まりません。ただし、ホエイも乳由来の原料です。乳アレルギーのある人は、「カゼイン不使用」と書かれていても、ホエイや乳清の記載がないかを確かめましょう。カゼインだけを避けたい人も、原材料欄にカゼインの名前がないかを見て選ぶのがおすすめです。
乳糖ゼロのプロテインバーは、カゼインも入っていませんか?
いいえ、乳糖ゼロの表示だけでは、カゼインの有無は分かりません。乳糖は糖の一種で、カゼインはたんぱく質だからです。乳糖ゼロの商品でも、カゼインや乳たんぱく、脱脂粉乳が入っていることがあるため、アレルゲン表示欄と原材料欄を読んで確かめましょう。また、乳糖が入っている商品では、製造の過程で乳清たんぱく質が残る可能性があります。
まとめ
カゼイン不使用のプロテインバーを選ぶときは、「カゼイン不使用」「乳糖ゼロ」「植物性」といった言葉より、裏面のアレルゲン表示と原材料欄を読むことが大切です。
欄外の注意書きまで読み、書かれていないときや迷うときは、メーカーに問い合わせましょう。
BRAIN PROを検討する場合も、公式の表示で原材料と製造ラインの注意書きを確かめてから選んでください。
不安な点はかかりつけの医師にご相談ください。