グレインフリーとは?グルテンフリーとの違いと食べるもの

グレインフリーとは?グルテンフリーとの違いと食べるもの

グレインフリーとは?穀物を使わない食事の意味

パッケージや食事法の紹介で「グレインフリー」と見かけて、結局何を抜くのか分からず迷ったことはありませんか?この記事では、グレインフリーの意味と穀物に当たる食品の範囲、公的な定義の有無を解説します。

グレインフリーの意味は「穀物を使わない」こと

グレインフリーは、「穀物」を意味する「グレイン」と「含まない」を意味する「フリー」を組み合わせた言葉で、穀物を使わない食事や食品を指します。

たとえば定食屋で、ごはんと小麦粉の衣をつけた揚げ物を選ばず、焼き魚や卵料理、野菜の小鉢でそろえる食べ方があります。こうした食事が、グレインフリーの考え方に近いものです。

穀物を使わない分、主食の代わりを何で補うかは食事全体で考えておくとよいでしょう。肉や魚、卵、野菜、豆類などをどう組み合わせるかが大切です。

穀物不使用と呼ばれる範囲(米・小麦・大麦・とうもろこしなど)

グレインフリーで使わないものとして挙げられるのは、米、小麦、大麦、とうもろこしなどの穀物です。ごはんやパン、麺類、コーンフレークのように、穀物そのものを主な原料とする食品が当てはまります。

米粉や小麦粉のように、穀物を粉にしたものも原料は穀物です。パンや麺類のほか、小麦粉を使ったお菓子や、衣のついた揚げ物なども、グレインフリーでは使わない食品に含まれます。

グルテンフリーは、小麦に含まれるたんぱく質のグルテンを避ける考え方です。避ける範囲は同じではないため、違いは次の見出しで詳しく見ていきましょう。

「グレインフリー」に公的な定義はある?

消費者庁の食物アレルギー表示資料では、「グレインフリー」の定義は示されていません。この記事で説明している範囲は、一般的な使われ方を整理したものです。

定義が示されていないため、商品名や食事法の名前だけでは、どの穀物を使っていないのかまでは分かりません。「グレインフリー」とうたう商品を選ぶときは、原材料欄に穀物の名前が並んでいないかを自分の目で確かめましょう。

豆類・ナッツ・いも類は穀物に入る?食品分類から見る範囲

プロテインバーの原材料欄にある豆類やいも類は、グレインフリーで避ける穀物なのでしょうか。公的な食品の分類で穀類・豆類・いも類がどう分けられているかと、ナッツについてどこまで言えるかを整理します。

成分表で別の食品群になっているもの(穀類・いも及びでん粉類・豆類)

文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、「穀類」「いも及びでん粉類」「豆類」を、それぞれ別の食品群として掲載しています。

ただし、これは食品の分類であり、グレインフリーの定義ではありません。原材料欄では、成分表の分け方も手がかりに、穀物由来の原料が含まれているかを判断できます。

いも類と未成熟豆類の扱い

文部科学省の食品成分データベースでは、しらたきとじゃがいもを「いも及びでん粉類/<いも類>」に分類しています。

一方、農林水産省の作物分類には、未成熟豆類を野菜類の「豆類(未成熟)」に分類する区分があります。同じ豆でも、資料によって置かれる場所が違います。

ナッツは穀物に含まれる?

ナッツが穀物に当たるかどうかは、この記事で挙げた資料からは言えないため、断定しません。

ナッツ入りのバーは、ナッツの名前よりも、米・小麦・オーツといった穀物名が原材料欄に入っていないかを見れば足ります。ナッツの種類だけでなく、原材料欄全体を確認しましょう。

グレインフリーとグルテンフリーはどう違う?

グレインフリーとグルテンフリーは、どちらもパンや麺を控える食事に見えますが、避ける範囲が違います。米やとうもろこし、「小麦不使用」と書かれた食品がどちらに当てはまるのかを、食品の例で比べます。

避ける対象の違い(穀物全般とグルテン)

グルテンフリーは、グルテンを含む原材料を避ける食べ方です。環境再生保全機構は、グルテンを小麦のたんぱく質と説明しています。パンやパスタ、うどんなど、小麦粉を使った食品が主な対象です。

一方、グレインフリーは小麦だけでなく、米やとうもろこしも含めて穀物全般を使いません。小麦粉のパンはどちらでも避けますが、白いご飯は小麦ではないので、グルテンフリーなら食べ、グレインフリーなら避けます。避ける理由が小麦のたんぱく質なのか、穀物という食品のくくりなのかが、二つの違いです。

米やとうもろこしはどちらで避ける?

定食のご飯や、コーンスープ、ポップコーンを思い浮かべてください。米もとうもろこしも穀物なので、グレインフリーでは避ける食品です。グルテンフリーでは、小麦のたんぱく質を含まないので避ける対象になりません。

間食を選ぶときも同じです。米やとうもろこしを使ったパフ(膨らませた粒状の原料)が入ったプロテインバーは、グルテンフリーを意識する人には選べても、グレインフリーを意識する人には向きません。自分がどちらを避けたいのかを決めてから、原材料欄に米やとうもろこしがないかを見ましょう。

「小麦不使用」とグレインフリーは同じ意味?

同じ意味ではありません。「小麦不使用」は小麦を使っていないという表示で、米やとうもろこし、オーツなどが入っている商品もあります。小麦を使わず米粉で作ったクッキーは、小麦不使用であっても、グレインフリーではありません。

食品安全委員会の資料では、食物アレルギー表示の対象は、特定原材料由来のたんぱく質が食品1gあたり10µg以上の場合とされています。この表示は、アレルギーを起こす特定の原材料についての決まりです。穀物全般を避けたい人は、表示の有無ではなく、原材料名にどんな穀物が並んでいるかで判断しましょう。

グルテンを含むのは小麦だけ?大麦・ライ麦との関係

環境再生保全機構の解説資料は、大麦やライ麦など小麦以外の麦類はアレルゲン表示の対象外だと説明しています。ただし、小麦アレルギーの人が食べて症状を起こすことがあるとも書かれています。

食品安全委員会の資料には、大麦・ライ麦に、小麦アレルゲンのω-5グリアジンと交差反応するたんぱく質があると記載されています。また、ω-5グリアジンの値が高い例では、大麦で症状を示す割合が高いとされています。

小麦アレルギーの人は、原材料欄で大麦やライ麦もあわせて見ましょう。症状が気になる場合は、自己判断で除かず、医療機関へ相談してください。選び方は人工甘味料不使用のプロテインバーはどう選ぶべき?|市販・通販で買える商品と選び方で紹介していますので、あわせて参考にしてください。

グレインフリーで食べるものと避けるものは?

グレインフリーの食事で避けるパンやごはんなどの食品名と、食べる肉・魚・卵・野菜・豆類などの食品名を整理します。プロテインバーや加工品を選ぶときに、どこを見ればよいかも分かります。

避けるものの例(パン・麺類・ごはん・シリアル・小麦粉入りの加工品)

朝のトースト、昼のラーメン、夜のごはん。ふだんの食事で主役になるこの3つは、グレインフリーでは避ける食品です。パンと麺類は小麦、ごはんは米が主な原料だからです。

朝食に手軽なシリアルも、小麦や米、とうもろこしなどの穀物を加工した商品が多く、避ける対象に入ります。

見落としやすいのは、小麦粉入りの加工品です。ケーキやクッキー、揚げ物の衣のほか、プロテインバーの生地やコーティングにも、小麦粉や米粉、穀物のパフが使われている商品があります。見た目がパンや麺に見えなくても、原材料欄に穀物の名前があれば、グレインフリーでは避ける食品です。

プロテインバーは、原材料欄に小麦粉、米粉、オーツ麦、コーンなどの名前が並んでいないかを確認してから選びましょう。

食べるものの例(肉・魚・卵・野菜・ナッツ・豆類)

ごはんを抜いた食事では、肉・魚・卵がおかずの中心になります。焼き魚や卵焼き、鶏肉のグリルなど、主菜を一品しっかり用意するとよいでしょう。

野菜は、農林水産省の「食事バランスガイド」の適量と料理区分で、副菜1つが主材料の重量約70gを目安としています。食事のたびに副菜を1つ添えるつもりで、野菜のおかずを用意しましょう。

豆類は、前述のとおり成分表で穀類とは別の食品群です。豆腐や納豆、ひよこ豆は、おかずにも間食にも取り入れられます。

ナッツも間食に選ばれやすい食材です。ただし、分類は前述のとおり断定していません。ナッツ入りのプロテインバーを選ぶときは、原材料欄にほかの穀物の名前がないかも見ましょう。

主食や間食を置き換える食材の例

ごはんやパンをやめた分を何で埋めるか、外食や間食ではどう選ぶかを、食材の例で紹介します。症状が気になるときに、自分で穀物を除かず医療機関へ相談したほうがよい場合も分かります。

主食を抜いたときの代わりの炭水化物源

朝のトーストと昼のおにぎりをやめると、炭水化物を取る場所が空きます。農林水産省の「食事バランスガイド」では、主食1つは主材料由来の炭水化物約40gが目安です。ごはんやパンを1食にいくつ食べていたかを思い出すと、代わりの食材をどのくらい用意するか、見当がつくでしょう。

代わりの食材には、じゃがいもやさつまいもなどのいも類や、豆類が取り入れやすいでしょう。前述のとおり、成分表ではどちらも穀類とは別の食品群に分けられています。夕食のごはんの代わりに、ふかしたじゃがいもを添える使い方がおすすめです。

外食やコンビニで困ったときの選び方

昼に定食屋へ入ったら、ごはんを付けずに、焼き魚や卵料理、サラダを組み合わせて注文しましょう。ごはんなしにできるかどうかは、注文のときに店員さんへ聞くのが確実です。衣のある揚げ物は、衣の材料を尋ねてから選びます。

間食には、ゆで卵やナッツ、豆類を使った食品が合わせやすいでしょう。プロテインバーを選ぶ場合は、原材料欄に穀物名や小麦粉が並んでいないかを見てください。糖質を抑えたプロテインバーの選び方は、糖質5g以下のプロテインバーを選ぶ前に知りたいことで紹介していますので、あわせて参考にしてください。

症状が気になるときは、自己判断で試したり戻したりしない

パンやめんを食べたあとに、じんましんや腹痛が出たことがある人は、グレインフリーを試す前に医療機関へ相談しましょう。日本アレルギー学会は、食物アレルギーの即時型症状として、じんましんなどの皮膚症状、まぶたの腫れなどの粘膜症状、腹痛・嘔吐などの消化器症状、咳・呼吸困難などの呼吸器症状を挙げています。

気になる症状があるときは、穀物を自分の判断で除いたり、再び食べ始めたりせず、医療機関へ相談することが大切です。

栄養バランスは大丈夫?食物繊維・糖質・脂質の見方

グレインフリーにすると、食物繊維や糖質、脂質の数字がどう変わるのか気になる人は多いでしょう。食物繊維の目標量、置き換えた食品の栄養成分表示の読み方、抜いた穀物の分を考える視点を整理します。

食物繊維の目安量と、満腹感が足りないと感じたときの見直し方

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食物繊維の目標量は成人男性が1日20g以上、成人女性が1日18g以上です。一方、厚生労働省 e-ヘルスネットによると、令和6年国民健康・栄養調査での20歳以上の平均摂取量は1日18.1gです。男女を合わせた平均なので、男性の目標量には届いていません。

穀物を使わない食事に替えて満腹感が足りないと感じたら、その日に食べた食物繊維が何gかを数えてみましょう。朝食や間食のプロテインバーなど、栄養成分表示に食物繊維の数字がある食品は、その数字を足していきます。目標量に届いていなければ、副菜を1品増やすなど、食べるものを見直すのがおすすめです。

置き換えで糖質や脂質が増えることもある

小麦粉や米の代わりにナッツや豆類を使ったプロテインバーを、売り場で2本手に取ったとします。1本は栄養成分表示に炭水化物しかなく、もう1本は糖質と食物繊維も書かれています。

東京都保健医療局は、炭水化物が糖質と食物繊維の合計として表示される場合があると説明しています(糖質の欄がなければ、炭水化物の数字だけから糖質量は分かりません)。また、大阪府は、炭水化物の内訳を表示する場合は糖質と食物繊維を併記する扱いだと示しています。糖質を比べたいときは、両方が併記された商品が選びやすいでしょう。

穀物の代わりに使う食材によって、糖質や脂質の数字は商品ごとに違います。穀物不使用をうたう商品でも、糖質か脂質が高い商品はあるため、2つの欄を並べて見比べて選びましょう。

抜いた分の栄養を考えるときの視点

消費者庁の資料は、食物繊維が豊富な穀類食品を選ぶことを勧めています。穀類を使わない食事では、穀類から取っていた食物繊維を、ほかの食品でどう取るかを考える必要があります。

グレインフリーだから栄養が足りなくなる、とも、足りているとも言い切れません。その人が穀物の代わりに何を食べるかで変わります。そこで、抜く前と抜いたあとの1日の食事を並べて、食物繊維と糖質、脂質の数字を比べてみましょう。減った栄養、増えた栄養が分かれば、足りない分を補う食品を選びやすくなります。持病があって食事の指示を受けている人は、主治医の指示に従ってください。

小麦を抜くメリットと全粒穀物の研究|健康効果はどこまで言える?

小麦を抜くと得なのか、穀物は体に悪いのかを、小麦アレルギーの人の場合とアレルギーがない人の場合に分けて整理します。全粒穀物を調べた2つの研究の結果と、その読み方も分かります。

小麦アレルギーがある人にとっての意味

小麦パンの代わりに米粉パンや米粉のお菓子を選ぶ人は、米粉という言葉だけで決めないようにしましょう。環境再生保全機構の資料は、米粉製品に小麦タンパク質(グルテン)が含まれる場合があるため、表示の確認が必要だと説明しています。小麦を避けたい場合は、プロテインバーも含めて、原材料名とアレルゲン表示の両方を見るのがおすすめです。症状が気になるときは、自己判断で除去したり試したり戻したりせず、医療機関へ相談しましょう。

アレルギーがない場合の健康効果はどこまで言える?

小麦や穀物を抜くと健康になる、と言い切れる根拠は、この記事では確認できていません。そのため、アレルギーがない人にとってのグレインフリーの健康効果は、断定しません。一方で、全粒穀物には、食べる量と病気の起こりやすさを調べた研究報告があります。穀物を抜くかどうかを考えるときは、その内容も知っておくとよいでしょう。

全粒穀物の摂取量と心血管疾患リスクを調べた1つのメタ解析

2016年にPubMedに掲載された論文は、前向き研究45件(64報)をまとめて分析したメタ解析です。前向き研究とは、人を一定期間追いかけて、食べ方とその後の病気を調べる研究で、メタ解析は複数の研究を合わせて計算し直す方法です。対象者の総人数と健康状態は確認できないため、どんな人に当てはまるかは分かりません。

この研究では、全粒穀物の摂取量が1日90g多いことと、冠動脈性心疾患や心血管疾患の相対リスクとの関係を調べました。その結果は、相対リスクが冠動脈性心疾患で0.81、心血管疾患で0.78というものでした。相対リスクは1より小さいほど、その病気の起こりやすさが低いことを表します。ただし、観察した結果をまとめたものなので、全粒穀物が原因だとまでは言えません。

高血圧リスクを調べた別のメタ解析(9件)

医学雑誌に掲載された別の論文は、前向き研究9件をまとめたメタ解析です。この研究では、全粒穀物の摂取量と高血圧リスクの関係を調べました。その結果は、摂取量が多い群は少ない群より高血圧リスクが26%低く、摂取量が1日90g増えるごとにリスクが14%低いというものでした。

研究ごとに対象者や条件が異なるため、結果を単純に比べることはできません。全粒穀物が高血圧リスクを下げる原因だとも言えません。グレインフリーを考える人は、こうした報告があることも踏まえて、抜く穀物の範囲を自分が抜く理由に合わせて決めるとよいでしょう。

精製された穀物と全粒穀物の違い

プロテインバーの原材料欄に「小麦粉」も「全粒粉」も見当たらなければ、穀物を使っていない商品を探しやすくなります。グレインフリーでは、どちらも穀物なので避ける対象です。

全粒穀物は穀物の粒全体を使ったもので、精製された穀物は粒の一部を取り除いたものを指します。玄米や全粒粉は前者、白米や小麦粉は後者の例です。

原材料名は、消費者庁のパンフレットにあるとおり、使用重量の割合が高いものから順に書かれます。「全粒粉」「玄米」などの表記がどのあたりにあるかを見ると、穀物をどれだけ使った商品か見当がつくでしょう。

研究から言えることと言えないこと

前述の研究では、全粒穀物の摂取量が多い人ほど、心血管疾患や高血圧のリスクが低いという関連が報告されています。

ただし、どちらも食事を観察した研究のまとめで、全粒穀物が原因でリスクが下がったとは言えません。研究ごとに対象者や条件が異なるため、結果を単純に自分に当てはめることもできません。また、グレインフリーの食事そのものを調べた研究でもありません。

そのため、これらの結果だけでグレインフリーの良し悪しを判断することはできません。穀物を避ける理由や、代わりに何を食べるかも含めて、食事全体のバランスを考えることが大切です。

パッケージの「グレインフリー」「穀物不使用」表示はどう読む?

「グレインフリー」「穀物不使用」と書かれたプロテインバーを手に取ったとき、穀物が入っているかどうかは原材料欄のどこで分かるのでしょうか。原材料名の並び順、アレルギー表示の位置、穀物由来の原料の見つけ方を整理します。

「グレインフリー」「穀物不使用」の表示を見かけたら、まず原材料欄を見る

パッケージの表に「グレインフリー」「穀物不使用」と書かれていても、決め手になるのは裏面の原材料欄です。穀物が使われているかどうかは、そこに並ぶ原料の名前で分かります。

消費者庁の『知っておきたい食品の表示』は、加工食品の原材料を使用重量の割合が高い順に表示し、原材料名と添加物を区分して表示すると説明しています。

ただし、後ろのほうに書かれた穀物名も、量が少ないだけで使われていることに変わりはありません。添加物の部分も含めて、欄の最後まで目を通しましょう。

アレルギー表示は原材料名のどこにある?

原材料欄を読んでいて、原料名のすぐ後ろに括弧書きがあれば、それがアレルギー表示です。消費者庁の『別添 アレルゲンを含む食品に関する表示』は、アレルゲン表示を原則として原材料名または添加物名の直後に括弧書きするとしています。原材料は「(○○を含む)」、アレルゲン由来の添加物は原則「(○○由来)」という書き方です。

「(小麦を含む)」とあれば、その原料に小麦が使われていると分かります。一方、前述のとおり大麦やライ麦はアレルゲン表示の対象外です。括弧書きに小麦の記載がなくても、穀物が入っていないとは言い切れません。原材料名そのものも読むのが大切です。

原材料名から穀物由来の原料を見つけるコツ

穀物を避けたいときは、「米」「小麦粉」「オーツ麦」「とうもろこし」といった名前に加えて、「米粉」「全粉」「コーンスターチ」のように加工された形の名前にも気を付けましょう。「米」「麦」「粉」「コーン」の文字が入った原料は、穀物由来かどうかを一つずつ確かめるのがおすすめです。

プロテインバーでは、「パフ」「クランチ」「フレーク」のような食感を表す名前もよく見かけます。これらは、前に付く言葉が何から作ったかを示しています。たとえば「米パフ」は米、「大豆パフ」は大豆が原料です。前述のとおり、大豆のような豆類は食品の分類で穀類とは別の群なので、穀物名とは分けて読めます。

グレインフリーの間食、市販のプロテインバーはどう選ぶ?

グレインフリーのプロテインバーを選ぶときに、原材料欄の先頭、糖質と甘味料、たんぱく質の原料のどこを見ればよいかが分かります。穀物名の見つけ方も、実際の表記の例で紹介します。

原材料の最初に並ぶ素材を見る

プロテインバーを手に取ったら、裏面の原材料欄を左から順に読んでみましょう。前述のとおり、原材料は使用重量の割合が高い順に並びます。先頭に「大豆パフ」「アーモンド」と書かれていれば、豆類やナッツが主体です。「米パフ」「オーツ麦」「玄米」なら、穀物が主体です。

ただし、先頭だけ見て決めるのはおすすめできません。「小麦粉」や「米粉」が欄の後半に小さく書かれていることもあるため、最後まで読みましょう。小麦を使わない商品の選び方は、グルテンフリーのプロテインバーおすすめ|選び方と注意点で紹介していますので、あわせて参考にしてください。

糖質量と甘味料の種類

栄養成分表示に糖質の欄があれば、1本あたりの数値を見ます。糖質の欄がなく炭水化物だけが書かれている場合は、前述のとおり、その数字から糖質量は分かりません。そのときは原材料欄で、何で甘みをつけているかを見ましょう。

砂糖、はちみつ、シロップ、人工甘味料など、甘味料の名前は原材料欄に書かれています。「米水あめ」「玄米シロップ」のように米の名前が付いていれば、米が使われていると読み取れます。甘さを控えたい人も穀物を避けたい人も、数字と原材料名の両方を見て選ぶのがおすすめです。

たんぱく質の由来(乳・大豆・えんどう豆など)

プロテインバーのたんぱく質は、乳由来の「ホエイプロテイン」、「大豆たんぱく」、「えんどう豆たんぱく」などの名前で原材料欄に書かれています。大豆とえんどう豆は豆類で、成分表では穀類とは別の食品群です。穀物を避けたい人は、まずこの書かれ方を目安に探すとよいでしょう。

反対に、「小麦たんぱく」「米たんぱく」「オーツたんぱく」のように穀物名が付いた原料は、穀物が使われているということです。また、乳や大豆が体に合わない人は、原材料名の直後の括弧書きにあるアレルゲン表示も、購入前に確認しておきましょう。

関連する内容は、グレインフリーのおやつ|市販品で穀物不使用を選ぶ基準と注意点で紹介していますので、あわせて参考にしてください。

市販プロテインバーとBRAIN PROの成分と原材料の比較

市販のプロテインバーと比べて、BRAIN PROの原材料欄と栄養成分表示はどこが違うのかが分かります。糖質、甘味料、アレルゲンを、表示された事実で並べます。

市販バーとBRAIN PROを並べた比較表

市販のプロテインバーは、商品によって使用されている原材料や栄養成分が異なります。グレインフリーの商品を探す際は、糖質やたんぱく質だけでなく、穀物由来の原材料が使われているかどうかも確認することが大切です。

商品 内容量 糖質 人工甘味料 白砂糖 たんぱく質(由来)
カロリーメイト チーズ味 80g(4本) 40.7g 不使用 使用 8.4g/大豆・小麦
マイプロテイン レイヤード プロテインバー バースデーケーキ 60g 21g 使用(スクラロース) 使用 20g/乳・大豆
クリーム玄米ブラン カカオ 36g 17g 不使用 使用 5g/大豆
inバー プロテイン ヨーグルト 37g 9.6g 使用(スクラロース) 使用 11g/大豆・乳
BRAIN PRO 35g 4.9g 不使用 不使用 11.1g/植物性(えんどう豆)

各商品の数値は、2026年9月25日時点で各メーカーの公式サイトに掲載されていた栄養成分表示によります。商品の改訂により変わることがあります。

BRAIN PROの栄養成分は、1本35gあたり190kcal、たんぱく質11.1g、脂質13.5g、食塩相当量0.4gです。

BRAIN PROの原材料を読んでみよう

午後に小腹がすいて、バーの裏面を手に取った場面を考えてみましょう。BRAIN PROの原材料欄は、アーモンドペースト、ピープロテイン、アーモンド、大豆パフの順に始まります。前述のとおり、原材料は使用量の多い順に並びます。つまり、ナッツと豆類が主な原料です。

ピープロテインはえんどう豆由来のたんぱく質、大豆パフは大豆由来の原料です。米や小麦、オーツといった穀物の名前は、原材料欄に並んでいません。

ただし、「小麦・白砂糖不使用」は商品の表記です。グレインフリーを公的に認証した表示ではありません。穀物名がないことは、原材料欄で確認できる事実として受け取りましょう。

ただし、大豆とアーモンドを原材料に含むため、これらにアレルギーがある人は注意が必要です。

並べて見えてくる違い

市販のプロテインバーは、穀物の粉やオーツを使う商品もあれば、使わない商品もあります。違いは、原材料欄の先頭と穀物名の有無を見るとつかめるでしょう。BRAIN PROは、ナッツと豆類を中心にした原材料で、穀物名が並んでいません。

穀物名のない原材料の間食を探している人には、BRAIN PROがおすすめです。小麦を避けたい人や、白砂糖を避けたい人にも向いています。糖質は4.9gで、甘味にはイヌリンシロップ、アガベシロップ、ステビアを使っています。

原材料の読み方や、甘味料の違いをさらに知りたい場合は、添加物不使用のプロテインバーの選び方は?|原材料・糖質・たんぱく質を比較であわせて紹介しています。

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よくある質問

穀物不使用と書かれていれば、グルテンも含まれていないのですか?

穀物をすべて使わないという意味なら、小麦も使っていないので、原材料としてのグルテンも入らないことになります。グルテンは小麦のたんぱく質だからです。ただし、「穀物不使用」の書き方や範囲は商品ごとに違います。購入前に、原材料欄に小麦粉や小麦たんぱくがないか、アレルゲン表示に小麦がないかを確かめましょう。

まとめ

グレインフリーは、米・小麦・大麦・とうもろこしなど穀物全般を使わない食べ方です。小麦のたんぱく質を避けるグルテンフリーとは、避ける範囲が違います。

パッケージの言葉だけで決めず、原材料欄の穀物名とアレルゲン表示を自分で読むことが、間食選びの基本です。

穀物を抜くと健康になるとは言い切れず、全粒穀物については食べる量と病気の起こりやすさを調べた研究報告もあります。穀物を抜くかどうかは、自分が抜く理由に合わせて考えるのがおすすめです。

穀物名が原材料欄に並ばない間食を探すなら、BRAIN PROも選択肢に加えてみましょう。

 

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